妊娠超初期

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妊娠超初期 とは? 生理痛のような症状がでる?注意すべきポイントは?

公開日
更新日

 
執筆:鈴木 ちひろ(助産師)
 
医療監修:株式会社 とらうべ
 
 
妊娠2か月までのいわゆる 妊娠超初期 に生理痛のような症状を感じる人がいます。
生理予定日の1週間程前に生理痛のような下腹部痛や少量の出血があると、「生理かな?」と思う人もいるでしょう。しかし妊娠超初期 にも生理と同じような症状が現れることがあります。この記事では、妊娠超初期の概要について説明し、続いて妊娠超初期に起こる生理痛のような症状について、詳しく説明します。
 
 

そもそも妊娠超初期とは

 
我が国では、最終月経の始まった日を妊娠0週0日とし起点とします。月経周期が28日と仮定すれば、第一週は月経期、第一週の終わりから第二週にかけての時期が卵胞期・排卵期にあたり受精が行われます。第三週目に黄体期を迎え、着床が行われ、妊娠成立となります。多くの人が様々な自覚症状を感じる妊娠初期とは、妊娠2ヶ月目に入った妊娠4~5週以降から始まりますが、この妊娠4週前を妊娠超初期といいます。
 
 

妊娠超初期症状とはどんなもの?

 
妊娠超初期症状の代表的なものとしては、熱っぽい、倦怠感、眠気吐き気、頭痛、下腹部痛、不安定な情緒、敏感な嗅覚、貧血等が挙げられます。
妊娠後の身体に大きな影響を与えるのは、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンの分泌です。プロゲステロンは、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンにより、分泌の促進や維持が行われます。因みに、妊娠検査薬は、このhCGの尿における濃度を用いて、陽性或いは陰性の判定を行います。
 
プロゲステロンは、通常の生理周期においても、前述した黄体期に増加するホルモンですので、生理時期に似た症状が起こりやすくなります。
 
 

妊娠超初期 に生理痛のような症状:下腹部などに感じる痛み

 
前述したように妊娠4~5週以降である妊娠2か月目~4か月頃は「妊娠初期」と呼ばれていますが、多くの人は、この時期に、つわりなどの妊娠によって起こるさまざまな身体の変化・症状を感じます。
 
なかにはそれより前の、受精卵が子宮に着床した頃、つまり妊娠超初期といわれる時期から、いつもとは違った症状を感じる人もいるようです。
 
以下の項で妊娠超初期~妊娠初期にみられることがある下腹部痛とその原因についてみていきましょう。
 
 

着床時に伴う出血や痛み

 
しばしば、妊娠2か月目より前のいわゆる妊娠超初期の頃に「少量の出血があった」という人がいますが、これは受精卵が子宮に着床するときに伴う「着床出血」で、生理的な現象のひとつです。
 
また、次の生理が始まる予定日の1週間程前から生理の予定日あたりに、下腹部痛を感じることもあります。痛みが感じる期間は、1日から数日という人が多いようです。
 
「下腹部がチクチクする感じがした」「下腹部に重い感じがあった」など、月経の時に感じるような下腹部痛です。
 
 

子宮円靭帯の牽引痛(けんいんつう)

 
妊娠したことにより、子宮を左右それぞれから支えている靭帯(子宮円靱帯)が子宮の成長とともにひっぱられ、ひきつるような痛みを感じる人もいます。これは、妊娠中期によくみられますが、一時的に妊娠初期でも感じうる、生理的な痛みです。
 
妊娠していない時の子宮の大きさは“にわとりの卵”ほどですが、妊娠11週頃にはこぶし大ほどの大きさになっていくので、その変化を下腹部の違和感として感じる人もいるようです。
 
 

足の付け根や恥骨あたりの痛み

 
妊娠すると、出産に向けて身体の準備がすでに少しずつ始まっています。
出産にむけて、リラキシンというホルモンが分泌されます。リラキシンは、卵巣、子宮、胎盤などから分泌されるアミノ酸が組み合わさってできるペプチドホルモンです。このリラキシンの働きで身体の関節や靭帯がゆるみ、出産時、赤ちゃんが産道を通る際、お母さんの身体が柔軟に対応できるようにします。
 
この結果として、妊娠超初期の段階から足の付け根や恥骨に、痛みや違和感がある人もいるのです。
 
 

妊娠超初期に生理痛のような症状:下腹部痛を見分けることってできる?

 
妊娠超初期にみられる下腹部痛などは、生理痛と似ており、症状だけから妊娠超初期症状であると判断するることは難しいでしょう。
 
妊娠超初期の下腹部痛と生理に関連した痛みを見分ける目安のひとつに、基礎体温のグラフと下腹部痛のあった時期とを合わせてみる、という方法があります。基礎体温は、朝起きて、動き始める前の最も安静な状態で測った体温で、生理周期に伴い、0.3~0.5度の変化をします。基礎体温は、排卵前後に夫々低温期、高温期が現れます。
 
出血を伴った下腹部痛などの痛みがあった時期が、次の生理が始まる予定日のおよそ1週間前から予定日の前後の時期で、かつ排卵した日から2週間以上高温期が継続している場合、その出血が着床出血であり、妊娠している可能性が考えられます。
 
生理によるものなのか、あるいは妊娠超初期の一症状なのかを症状からだけで見極めるのは困難ですが、上述のように基礎体温は一つの目安となるでしょう。
 
妊娠の可能性があるときは、診断できる時期(生理開始予定日の1週間後くらいから)を待ったうえで産婦人科を受診して、必ず確定診断を受ける必要があります。
 
 

妊娠超初期に生理痛のような症状:下腹部痛の中には注意が必要なものも!

 
このように 妊娠超初期 に生理痛のような痛みがあることは、妊娠に伴う生理的な現象であることが多いですが、なかには以下のような可能性も考えられるので、注意が必要です。
 
切迫流産
切迫流産とは、流産しているのではなく、流産一歩手前の切迫している状態の事を指します。。
この場合も恥骨のすぐ上あたりが痛むなど、子宮収縮による下腹部痛や、軽度の出血を伴うことが多いのです。とくに妊娠12週までの切迫流産は、安静を第一にすることで経過をみていきます。
 
<子宮外妊娠>
受精卵が子宮の中以外に着床した状態で、多くは子宮の手前、卵管に止まって着床してしまうものです。
 
症状としては、妊娠超初期の頃に、出血が少量あったり、軽い下腹部痛を伴う人もいます。残念ながら、子宮内膜以外の着床では妊娠を継続することは不可能なので、この場合症状が悪化する前に処置が必要です。
 
 
「妊娠」の中には、残念ながらこういった可能性もあります。この他にも、稀なものも含めて、経過をみるだけでなく対処が必要な妊娠の可能性も考えられます。
 
妊娠に関連したリスクを回避するためにも、妊娠の可能性がある場合は、産婦人科を受診することが必須です。
また、痛みがいつまでも長引く、耐えられないほどの痛みがある等症状が悪化している場合も、早急に受診をしましょう。
 
 

まとめ

 
ここまで説明した内容についてポイントを以下のように記載しましたので、ご参考にして頂ければ幸いです。
●妊娠超初期~妊娠初期にみられることがある下腹部痛には、
・着床時の一時的なもの
・妊娠による子宮の成長に伴うものや、その周りの靭帯がひきあげられることに伴うもの
・妊娠によって関節や靭帯がゆるむホルモン(リラキシン)の分泌による、骨盤まわりの靭帯や関節のゆるみによるもの
などの、妊娠に伴う生理的な現象が原因であることが多い。
 
●生理痛と妊娠超初期にみられる下腹部痛とを、症状から見分けけることは難しい。基礎体温をつけていると、グラフと症状の出現時期を合わせてみることで、ひとつの目安にはなる。
 
■もし妊娠の可能性があるのなら、診断できる時期(生理予定日の1週間後位から)を待った上で、産婦人科を受診する。
 
■妊娠超初期に、生理痛のような痛みがある場合、妊娠に伴った生理的な現象であることが多いが、なかには切迫流産や子宮外妊娠など、受診して対処が必要なものもあるので、妊娠の可能性がある場合は、必ずすみやかに産婦人科を受診する。
 
なお妊娠超初期に注意すべき事として、薬やサプリ、食事、喫煙・飲酒などの生活習慣、感染症の予防等がありますが、詳しくは、「妊娠超初期症状の特徴とは? 妊娠超初期とはいつの時期を指すの?」をご覧ください。
 
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<監修者プロフィール>
株式会社とらうべ:医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 
 

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