妊娠超初期

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妊娠超初期 とは? 生理痛のような症状がでる?注意すべきポイントは?

公開日
更新日

 
執筆:鈴木 ちひろ(助産師)
 
医療監修:株式会社 とらうべ
 
 
妊娠2か月までのいわゆる 妊娠超初期 に生理痛のような症状を感じる人がいます。
生理予定日の1週間程前に生理痛のような下腹部痛や少量の出血があると、「生理かな?」と思う人もいるでしょうが、妊娠超初期 にもこのような症状が現れることがあるのです。
 
 

妊娠超初期 に生理痛のような症状:下腹部などに感じる痛み

 
妊娠2か月~4か月頃は「妊娠初期」と呼ばれていますが、この時期に、つわりなどの妊娠によって起こるさまざまな身体の変化・症状を感じる人も多いでしょう。
 
でも、なかにはそれより前の、受精卵が子宮に着床した頃、いわゆる妊娠超初期といわれる時期から、いつもとは違った症状を感じる人もいるようです。
 
まずは、妊娠超初期~妊娠初期にみられることがある下腹部痛とその原因についてみてみましょう。
 
 

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着床時に伴う出血や痛み

 
しばしば、妊娠2か月目より前のいわゆる妊娠超初期の頃に「少量の出血があった」という人がいますが、これは受精卵が子宮に着床するときに伴う「着床出血」で、生理的な現象のひとつです。
 
また、次の生理が始まる予定日の1週間程前から生理の予定日あたりに、下腹部痛を感じることもあります。痛みが感じる期間は、1日から数日という人が多いようです。
 
「下腹部がチクチクする感じがした」「下腹部に重い感じがあった」など、月経の時に感じるような下腹部痛です。
 
 

子宮円靭帯の牽引痛(けんいんつう)

 
妊娠したことにより、子宮を左右それぞれから支えている靭帯(子宮円靱帯)が子宮の成長とともにひっぱられ、ひきつるような痛みを感じる人もいます。これは、妊娠中期によくみられますが、一時的に妊娠初期でも感じうる、生理的な痛みです。
 
妊娠していない時の子宮の大きさは“にわとりの卵”ほどですが、妊娠11週頃にはこぶし大ほどの大きさになっていくので、その変化を下腹部の違和感として感じる人もいるようです。
 
 

足の付け根や恥骨あたりの痛み

 
妊娠すると、出産に向けて身体の準備がすでに少しずつ始まっています。
リラキシンというホルモンが分泌され、身体の関節や靭帯がゆるむことで、出産時、赤ちゃんが産道を通る際、お母さんの身体が柔軟に対応できるようにするのもそのひとつです。
 
リラキシンによって、骨盤まわりの靭帯や関節もゆるみ、妊娠超初期から足の付け根や恥骨に、痛みを感じたり、違和感があったりする人もいます。
 
 

妊娠超初期に生理痛のような症状:下腹部痛を見分けることってできる?

 
このように、妊娠超初期にみられる下腹部痛などを生理痛と似ていると感じる人も多く、症状だけから判断して見分けることは難しいでしょう。
 
このほか、妊娠超初期の下腹部痛と生理に関連した痛みを見分ける目安のひとつに、基礎体温のグラフと下腹部痛のあった時期とを合わせてみる、という方法があります。
 
出血を伴った下腹部痛などの痛みがあった時期が、次の生理が始まる予定日のおよそ1週間前から予定日の前後の時期で、かつ排卵した日から2週間以上高温期が継続している場合、出血が着床出血であり、妊娠している可能性が考えられます。
 
生理によるものなのか、あるいは妊娠超初期の一症状なのかを症状からだけで見極めるのは困難です。妊娠の可能性があるときは、診断できる時期(生理開始予定日の1週間後くらいから)を待ったうえで産婦人科を受診して、必ず確定診断を受ける必要があります。
 
 

妊娠超初期に生理痛のような症状:下腹部痛の中には注意が必要なものも!

 
このように 妊娠超初期 に生理痛のような痛みがあることは、妊娠に伴う生理的な現象であることが多いですが、なかには以下のような可能性も考えられるので、注意が必要です。
 
切迫流産
流産が切迫している状態です。
この場合も恥骨のすぐ上あたりが痛むなど、子宮収縮による下腹部痛や、軽度の出血を伴うことが多いです。とくに妊娠12週までの切迫流産は、安静を第一にすることで経過をみていきます。
 
<子宮外妊娠>
受精卵が子宮の中以外に着床した状態で、多くは子宮の手前、卵管に止まって着床してしまうものです。
 
症状としては、妊娠超初期の頃、出血が少量あったり、軽い下腹部痛を伴う人もいます。残念ながら、子宮内膜以外の着床では妊娠を継続することは不可能なので、この場合症状が悪化する前に処置が必要です。
 
 
「妊娠」の中には、残念ながらこういった可能性もあります。この他にも、稀なものも含めて、経過をみるだけでなく対処が必要な妊娠の可能性も考えられます。
 
こういった観点からも、妊娠の可能性がある場合は、産婦人科に受診することが必須です。
また、もちろん痛みがいつまでも長引く、耐えられないほどの痛みがある場合は、早急に受診をしましょう。
 
 

妊娠超初期に生理痛のような症状:まとめ

 
●妊娠超初期~妊娠初期にみられることがある下腹部痛には、
・着床時の一時的なもの
・妊娠による子宮の成長に伴うものや、その周りの靭帯がひきあげられることに伴うもの
・妊娠によって関節や靭帯がゆるむホルモン(リラキシン)の分泌による、骨盤まわりの靭帯や関節のゆるみによるもの
などの、妊娠に伴う生理的な現象が原因であることが多い。
 
●生理痛と妊娠超初期にみられる下腹部痛とを、症状から見分けけることは難しい。基礎体温をつけていると、グラフと症状の出現時期を合わせてみることで、ひとつの目安にはなる。
 
■もし妊娠の可能性があるのなら、診断できる時期(生理予定日の1週間後位から)を待った上で、産婦人科に受診を。
 
■超妊娠初期に、生理痛のような痛みがある場合、妊娠に伴った生理的な現象であることが多いが、なかには切迫流産や子宮外妊娠など、受診して対処が必要なものもあるので、妊娠の可能性がある場合は、必ずすみやかに産婦人科に受診を。
 
 
<監修者プロフィール>
株式会社とらうべ:医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 
 

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